父の日に読みたい本特集
「父」になること、「父ではない」こと、ろう者の育児——3つの視点
こんにちは、ツンドクスタッフのるこです📚
6月21日は父の日、ということで今回はタイトルに「父」が入っているおすすめの本を3冊選んでみました!
先月「母の日特集」ということで「母」にまつわる本を選んだときはたくさんありすぎて選ぶのが大変だったのですが「父」目線で書かれている本となると一気に作品が見つからなくなった…。(笑)やっぱりこの世には「母目線」で書かれている本のほうが圧倒的に多いことを改めて気づきました。
46歳で父になった社会学者
工藤保則
私自身「教育」に関する本やエッセイが好きでかなり詳しいほうだとは思っているのですが旅先の本屋でこの本を見つけた時は「なんだこの面白そうな本は…。知らなかった…。」と衝撃を受けたことを覚えています(笑)
社会学者の工藤さんが46歳になって父親になって感じた事を書いている1冊なのですが、工藤さんの物事1つ1つの捉え方や感じ方がいちいち面白くて、ちょっとの自分の感情の変化や日常で起きたことを見逃さずに生活を送っている。こんな文学的な子育てエッセイはなかなかないと思います。
父ではありませんが : 第三者として考える
武田 砂鉄
世の中では「結婚して子どもを持つ」ことが当たり前のように捉われがちですが、著者の武田さんは結婚はしているけど子どもを持たない道を選んでいます。武田さんの年齢や結婚をしているからこそ親から「子どもはまだか」と聞かれたり、周囲が子どもの話で盛り上がる中で疎外感を感じたり、「子どもがいないから分からないよね」という視線を向けられたりする経験が書かれていて、私自身も社会人時代に「女の子だから○○だよね」と言われることが多くてそのたびにもやもやしていたので、男性でもそんな風に言われたり括られたりすることあるんだなとこの本を読んで気づきました。
教育や子育てに関する本のほとんどは実際に子どもがいる親によって書かれています。だけどこの本はあえて「子どもがいない人(第三者)」という立場から子育てについて書いてあって、その視点がめちゃくちゃ新しくておもしろいなと思うと同時に「子育てを経験してないと子育てについて語っちゃいけない」みたいな風潮ってよくないよなあと思いました。
異なり記念日
齋藤陽道
個人的にイチオシの1冊です!!!著者の齋藤さんは耳が聴こえなくて、結婚した奥さんも耳が聴こえない。その2人の間に生まれた子どもは耳が聴こえていて、子育てエッセイは世の中にたくさんあるけど耳が聴こえなかったり話せない両親は聴こえている子どもに対してどうやって子育てしているのかって本はなかなかないと思います。
この本を読んでいると、確かに聴こえないからこそ不便なことはたくさんあるけどこの3人の中での「対話」は確かに生まれているな、とういことを感じます。
普段生活していて人間関係でもやもやしたり、聴こえていたり話せていたとしても違う風に伝わったこと、経験ありませんか?この3人を見ていると聴こえないからこそ相手のちょっとの仕草に気にかけたり、全員が「相手をわかりたい」という気持ちを持っているからこそ全員の「相手に歩み寄る」という姿勢が見えてきます。たとえうまく話せなくても、聴こえなくてもこの3人はもっと深いところで「会話」をしているんだろなと思える1冊です。
父の日特集、いかがでしたか?最初にも書いたようにやっぱり「父親」目線で書かれている作品って少ないんですよね。普段会話していても女性から話されている「子育て」論はあるけどやっぱり「男性目線」は少ない気がする…。いろんな目線からいろんな人の考えていることを知れるのが本の魅力だと思うので今回で気になった本がある方はぜひ読んでみてください📚